税理士の変更について

現在の税理士に不満がある、あるいは契約したときとは税理士の状況が変わってしまった、
逆に契約したときとはこちらが変わってしまった、担当者が変わり過ぎるなどの理由で
税理士の変更を検討している人もいるかもしれません。

税理士は一度顧問契約をしたら簡単には変更しない方がいいと思っている人も多いです。

また、税理士を変更すると、一から説明しなくてはいけないなど面倒だと思う人もいるでしょう。

しかし、不満があるまま、あるいは相性が悪いまま、契約を続けていることがいいこととも思えません。

不満に思うことを話してみて解決しないのであれば、税理士の変更を検討した方がいいと言えます。

税理士を変更してはいけないということはもちろんありませんし、税理士側にとっても、
一定程度の解約は珍しいことではありません。

税理士事務所への不満

税理士事務所に対する不安には以下のようなものがあります。

・相性が合わない
・レスポンスが悪い
・コミュニケーションツールが合わない(電話、メールなど)
・遠い
・税理士と会う機会がない(担当者が税理士ではない)
・担当者がすぐに変わる
・料金が高い
・料金は安いがいい仕事をしてくれない

このような不満は少なからずあるものです。

全てにおいて満足しているということの方が少ないかもしれません。

もし、今の税理士の全てにおいて満足しているのであれば、もちろん変更する必要はありません。

何を重視するのかということも大切です。

価格重視であるならば、相性や担当者が変わることには目をつぶる必要があるかもしれません。

逆にいい仕事をしてもらえて相性もいいのであれば、多少価格が高くてもいいと思うかもしれません。

相性が良くいい仕事をしているから、遠くても選んでいるということもあるでしょう。

不満な点よりも、その税理士を選んでいる理由の方が強ければいいです。

そうでないならば、自分に合った税理士を探した方がいいです。

自分に合った税理士を探せる時代

10年以上前であれば、なかなか自分に合った税理士を探すのは難しい時代でした。

しかし、今では色々な情報を発信している税理士が多くいます。

インターネットで検索をすれば、自分に合った税理士を探すことができます。

当事務所も、ホームページに事務所の特徴などを書いていますし、ブログで情報を発信しています。

これはお客様とのミスマッチを防ぐためであり、お客様に自分で税理士を選んでもらおうと思っているからです。

近くの税理士がいいのであれば、「地名+税理士」で検索をすれば、近くの税理士が出てきます。

ITに強い税理士がいいのであれば「IT 税理士」、国際税務に強い税理士を求めるのであれば、
「国際税務 税理士」、税務調査に強い税理士を求めるのであれば「税務調査 税理士」、
美容業に強い税理士を求めるのであれば「美容業 税理士」などで検索をすれば、色々な税理士が出てきます。

ここで注意したいのは、検索で上位に出てきた税理士が自分に合った税理士とは限らないということです。

SEO対策などをしっかりとしている税理士が上位に出てきます。

いい税理士が上位に出てくる訳ではありませんし、自分に合った税理士が出てくるのではないのです。

検索でヒットした税理士事務所の中から自分に合った税理士を探すには、
ホームページやブログを一つ一つ見ていくしかありません。

税理士は変更できると言っても、
できることならば、一度契約した税理士と長くいいお付き合いをしたいものです。

ですから、自分に合った税理士を探すためには、
手間でもホームページやブログをよく読んで選んだほうがいいです。

いくつかのホームページやブログを見ると、ある程度の傾向も見えてきます。

この税理士事務所は仕事をとるために凄く工夫をしているなとか、正直に書いてあるなとかがわかると思います。

仕事をとるために凄く工夫をしているのであれば、いいことばかりが書いてあるから少し割り引いて考えようかな
とか、正直に書いてあるなと思うのであれば、真面目な仕事をしてくれそうだなということが判断できます。

そういったことも考えながら、自分に合った税理士を探すようにしましょう。

例えば、当事務所の特徴としては以下のようなものがあります。

・税理士が担当をして、担当はずっと変わらない
・税理士には多くの経験があるので、節税対策やコミュニケーションにも不安がない
・法人成りや新設法人の経験も豊富
・MFクラウド会計やfreeeなどのクラウド会計にも対応している
・法人だけでなく、所得税などの個人の税金にも強い
・相続税・贈与税など資産税にも対応している
・従業員が100人を超えるような会社には対応していない
・コミュニケーションは日本語のみ(英語や中国語には対応していない)
・料金は、地域の平均並み

当事務所の場合は、ホームページを見れば、このような特徴が書いてあります。

また、ブログではこういった情報にプラスして、税理士の人柄を表すようなことも書いているので、
ブログを読めば、ある程度こんな人ということがわかります。

お客様が、税理士を自分で選ぶことができるように情報を発信しています。

税理士変更の流れ

1. まずは現在の税理士に不満な点を話してみる

まずは、現在の税理士に不満に思っていることをぶつけてみましょう。

クレームという訳ではなく、こう思っているとか、もっとこういったことをして欲しいとか、自分の気持ちを伝えます。

ここで改善されれば、税理士の変更を検討せずに済むかもしれません。

2. 他の税理士を探してみる

現在の税理士に不満をぶつけてみても、改善されないなと思ったら、新しい税理士を探してみましょう。

先ほど書いたように、インターネットでキーワードを入力して検索します。

この時に、知り合いに税理士を紹介してもらったり、税理士紹介会社を使うことはおすすめしません。

あくまでも自分に合うかどうかは、自分で判断した方がいいです。

安易に紹介してもらおうと思うと、自分に合わなくても気を使って契約してしまうということにもなりかねません。

3. いい税理士を見つけたら、現在の税理士に解約の意向を伝える

できれば、次の税理士を見つけてから、今の税理士に解約の意思を伝えた方がスムーズです。

このときに、時期はあまり考えなくて大丈夫です。

決算が一つのタイミングになりますが、そこまで気にしなくても大丈夫です。

気をつけたいのは、決算日間際です。

ここで税理士空白の期間をつくると、税額にも影響が出る可能性がありますので、
決算日間際は控えた方がいいです。

あとは、今の税理士との契約内容で解約をする場合はどうなっているかを確認しておきましょう。

契約で解約の〇ヶ月前に言わないといけないとなっていることもあります。

4. 新しい税理士が決まったら、新しい税理士に任せる

新しい税理士が決まったら、あとは新しい税理士に任せましょう。

必要な書類などは教えてくれますし、契約するにあたって会社のことなどを説明したりします。

この段階で、前の税理士に質問をしたり、データや書類を依頼する可能性もあります。

解約をするからといって、けんか別れはしない方がいいでしょう。

税理士変更のまとめ

税理士変更について書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

税理士は顧問契約をしたら変更できないということはありません。

お互いに合わない状態で契約を続けることは、お互いにとってマイナスです。

不満を話してみて改善されないようであれば、新しい税理士を探しましょう。

今では、自分で自分に合った税理士を探すことができます。

売り文句や宣伝文句に惑わされずに、自分に合った税理士を見つけるようにしましょう。

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