資金繰りは、経営するうえで最重要ポイント

会社でも個人事業でも、経営をするうえで、資金繰りはとても重要なポイントです。

事業を開始した直後から資金繰りを意識することが大切です。

資金繰りの鉄則「回収は早く、支払いは遅く」

資金繰りの鉄則として、「回収は早く、支払いは遅く」という言葉があります。

売掛金などの債権の回収は出来るだけ早く、買掛金などの債務の支払いは出来るだけ遅くするというものです。

例えば、70万円の商品を掛けで仕入れて、その商品を100万円で掛けで売ったとします。

このときに、買掛金と売掛金のどちらを先に支払うかで資金繰りは全く違ってきます。

売掛金の100万円を先に回収できれば、その100万円の中から買掛金の70万円を支払うことができます。

これが、逆であれば、先に買掛金の支払いとして、別に70万円を用意する必要が出てきます。

手元に70万円がなければ、借入をしなくてはいけないかもしれません。

取引先と取引を開始する際に、締め日や回収サイト、支払いサイトをどうするかということを決めます。

最初に回収サイト、支払いサイトを決めるときは慎重に決めるようにしましょう。

よく考えずに、先方の言うとおりに決めてしまうと、後で資金繰りに困ることになります。

自社のルールや、業界の慣習などを考慮して、回収はなるべく早く、支払いはなるべく遅くなるように決めることがポイントです。

例えば、給与の支払日が25日なのであれば、その前の20日を回収の日にするとか考える必要があります。

一度決めてしまった回収サイトや支払いサイトを変えることは、取引先によっては難しいので、最初に決めるときに交渉することが大事です。

取引先が大手で、交渉する余地がないという場合もあると思いますが、交渉で変えることができるのであれば、交渉したほうがいいです。

資金繰りの鉄則を逆に利用する手もある

回収を早く、支払いを遅くしたいのは自分だけではありません。

どの会社でも、考えることは同じです。

そこで、支払いを早くすることによって、その他の取引条件を交渉するための手段とすることができる場合があります。

その場で現金で支払うから、値引きをしてもらうとか、他より優先的に商品を回してもらうようにするとか、有利な条件を引き出すことができるかもしれません。

また、条件をつけなくても、あそこは早く支払ってくれるということが業界に知れ渡れば、業界の評判がよくなり、会社の信用力が増すことも考えられます。

あくまでも、自社の資金繰りを優先したうえで、早く支払うことによって、有利に交渉ができることがあるということです。

回収サイトや支払いサイトの変更は慎重に

最初に取引をするときは、回収サイトや支払いサイトの交渉をするべきですが、既に、取引をしている場合は、慎重になりましょう。

今までの回収サイトや支払いサイトの変更の話をすると、取引先から「あの会社は資金繰りに困っているのかな」と思われてしまいます。

既に、業界の平均よりも長い回収サイト、あるいは短い支払いサイトになっている場合は、業界平均のサイトにするための交渉をするのはいいのですが、業界平均よりも短く、あるいは長くするための交渉は、安易にしないほうがいいでしょう。

信用を失っては元も子もありません。

どうしても、資金繰りが回らないというときは、交渉しましょう。

資金繰りは、昨日今日でどうにかなるものではありません。

資金繰りの鉄則を意識しながら、先々の資金繰りを改善していきましょう。

当事務所では、税務顧問を頂いたお客様については、資金繰りについてのアドバイスなども行っております。


 

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